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経営分析の数値カテゴリー 4つ
経営分析は管理会計の領域であり、法律に規定された制度会計とは異なり、
計算方法が法律により規定されていないため色々な計算方法が存在しています。
経営分析は本試験では以下の4つに大別されます。
1.収益性分析: 企業の収益獲得能力の分析である。収益獲得能力は資本(Investment)に対して、どの程度の利益(Return)を出しているかを表している。よって、収益性を総称しROI(Return On Investment)と総称することがある。
2.安全性分析: 流動性分析とも呼ばれる、企業の資本循環の安全性の分析である。静態的分析と動態的分析に分けられ、3の回転率は動態的分析の一部である。
3.回転率: 安全性分析の動態的分析の一部。資本の使用効率性を表す。
4.生産性分析: 上記1~3とは異なり生産諸要素(たとえば、設備や人)がどれだけ効率的に生産に寄与したかを分析する。
ちなみに、経営分析の一つとして成長性分析を含めることがあります。成長性分析は売上高増加率、各種利益額増加率など、前年度と比較してどの程度伸びたかということを分析します。本試験で一度も出題されたことがないのでここでは割愛しています。
経営分析① ~収益性分析の指標~
<売上高利益率>
・売上高対総利益率: 売上総利益/売上高×100(%)
・売上高対営業利益率: 営業利益/売上高×100(%)
・売上高対経常利益率: 経常利益/売上高×100(%)
・売上高対純利益率: 当期純利益/売上高×100(%)
<資本利益率>
・総資本対事業利益率(ROA): 事業利益/総資本×100(%)
・自己資本利益率(ROE): 当期純利益/自己資本×100(%)
・経営資本対営業利益率: 営業利益/経営資本×100(%)
経営分析はほぼ毎年二次試験で出題されます。
そこで、満点に近い点数を取りたいところです。
しかし、覚える計算式の数が多い、どれを答えて良いかわからない
との理由から苦手とされている受験生も多いようです。
上の式で太字の部分は暗記必須です。
次に重要度が高いのが細字の部分ですので、余裕があったら覚えて下さい。
また、ここに出てきていない指標は本試験で出る可能性が低いので、
無理に覚える必要はありません。
経営分析の基本は「明らかに怪しいものに蜂マーク」です。
たとえば、平成16年の事例Ⅳより収益性分析の指標を計算すると以下
の表のようになります。
H16 | H21 | 変化値 | 変化率(%) | |
売上高対総利益率 | 25.01 | 23.17 | -1.84 | -7.37 |
売上高対営業利益率 | 1.98 | 2.90 | 0.91 | 46.07 |
売上高対経常利益率 | 0.76 | 0.12 | -0.64 | -84.08 |
売上高対純利益率 | 0.47 | 0.07 | -0.39 | -84.48 |
自己資本利益率 | 1.24 | 0.23 | -1.01 | -81.58 |
この表では蜂マークの変わりを黄色で表していますが、
黄色は変化値あるいは変化率が高いものです。
また、総資本対事業利益率の計算が書かれていませんが、この設問は受取利息・
配当金の値が書いないの回答になる可能性は低いと判断し計算をしていません。
さて、この表を見てみると変化値が大きいのは売上高対総利益率。
変化率が高いのが売上高対経常利益率、売上高対純利益率。
この3つが解答になる可能性が高いです。
そしてそこから優先度をつけるとしたら、売上高対経常利益率が最も優先度が高くなります。理由としては以下二つです。
① 変化値が大きい売上高対総利益率は分母が大きいので変化率としては
かなり小さい為、解答になる可能性は少ない。
② 売上高対経常利益率と売上高対純利益率を比較すると、より変化値が多い
売上高対経常利益率の方が解答となる可能性が高い。前後を見てみると営業利益率
は増加しているのに、経常利益率は減少しているためこれも根拠となる。
本試験でもこのような手順
① ざっくり計算
② 怪しいのに蜂マーク
③ 最後に蜂マークから最も怪しいものを選ぶ
で行っていくと、正解にたどりつける可能性がぐっと高くなるのではないでしょうか。
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