2009年5月8日金曜日

第23回 リーダーシップ類型論

かなりだるい テレビが民放独占で 

リーダーシップ類型論

レビンはリーダーシップスタイルを以下の3つに分類しました。

① 民主型リーダーシップ
皆で決めようとするリーダーシップです。様々なことをグループで討議して決定します。リーダーは討議などが進みやすいように援助していきます。

② 放任型リーダーシップ
ほったらかしのリーダーシップスタイルです。すべてを人任せで指示もしない。肩書きだけのリーダーと言えます。

③ 独裁型リーダーシップ
ワンマン型のリーダーシップです。リーダーはすべてを独裁的に決め、メンバーに対し自分が決めた通りに作業をするよう命令します。

レビンは各リーダーシップが組織にどのような影響を与えるかを調査するため、ある実験を実施しました。小学生20人を各5人のグループに分け、マスクを作る課題を与えました。それぞれのグループのリーダーには民主型・放任型・独裁型のうち、どれか一つを真似するように指示しました。その結果は以下の通りです。

・ 民主型リーダー
完成したマスクの数は専制型ほどではありませんでしたが、完成度が最も高いマスクが出来あがりました。メンバーのモチベーションは高く、まとまりがありました。特筆すべき点は、自分たちで工夫して作業方法を変えていったことです。

・ 放任型リーダー
マスクの数は一番少なく、また完成度もよくありませんでした。グループとしてのまとまりも出ませんでした。

・ 独裁型リーダー
出来上がったマスクは一番多かったのですが、グループとしてのまとまりはありませんでした。リーダーの不在時にメンバーはサボったり、メンバー間で喧嘩が始まることもありました。

以上の結果からレビンは、「民主型リーダーシップ」が最もよいと結論づけました。また、集団規範の形成を自発的意思決定が個人行動の変容と定着に大きく作用することも導きました。

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